ごあいさつ

 このたび、緑区八つ松に「みみ はな のど 岩島クリニック」を開院いたしました。

 私は名大病院や西尾市民病院において、耳・鼻・咽喉等の一般的疾患を始め、頭頚部癌等の専門医療にも携わってまいりました。

 開院するにあたり、今後はホームドクターとして今までの経験を生かしながら、地域に密着した医療を行っていきたいと考えております。

 お子様からお年寄りまでどなたでも気軽に立ち寄れる温かみのあるクリニックを目指しております。どうぞよろしくお願いいたします。

院長紹介

院長 岩島 洋一郎

☆医学博士(名古屋大学大学院にて授与)

☆日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医

☆厚生労働省補聴器適合判定医

☆身体障害者法指定医 (身体障害者に当たるか否か判断します)

☆難病指定医(愛知県)

☆小児慢性特定疾病指定医(名古屋市)

☆学校医

院内風景

◇バリアフリー対策をしており、車椅子・ベビーカーでそのまま段差なく入れます。

◇敷地内駐車場は障害者・車椅子用を含め32台あります。

◇キッズスペース、おむつ交換台、回復ベッド、相談室などがあります。

◇保険証読み取り機ががあります。健康保険証もマイナ保険証もどちらも使えます。

◇筆談や英語でも応対しています。

診察内容

みみ

中耳炎(急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎)、外耳炎、難聴(聞こえが悪い)、耳鳴り、めまい、浮遊耳石置換法、突発性難聴、メニエール病、耳垢取りや補聴器相談など

はな

鼻炎(細菌・ウイルス・アレルギー・乾燥・加齢性など)、副鼻腔炎(蓄膿症、ちくのう症、真菌(かび)性)、鼻水、鼻づまり、鼻出血、鼻や顔の痛み、嗅覚(におい)の障害など

のど

かぜ(扁桃炎・咽喉頭炎・気管支炎)、インフルエンザ、声のかすれ(声帯ポリープなど)、のどの違和感、Bスポット療法(上咽頭炎・病巣感染症)、口内炎、口臭、舌炎、舌のできもの、味覚障害、いびき、睡眠時無呼吸、簡易睡眠検査(アプノモニター)、CPAP療法など

アレルギー

舌下免疫療法、花粉症、アレルギー鼻炎、喉頭(のど)アレルギー、喘息、じんましん、湿疹、かゆみ、おむつかぶれ、皮膚炎など

その他

日帰り手術、首のはれ(おたふくかぜ、リンパ節炎など)、顔のまひ、発熱、疲れ、だるさ、自立神経失調症、けが、おでき、健康診断(健診)、予防接種(ワクチン)、風疹抗体検査、新生児聴覚検査(小児耳鼻咽喉科)など。

★上記以外でも気になる症状があればお気軽にご相談ください

病気・予防接種・健診の説明

・外耳炎

外耳に細菌等が感染して外耳炎になります。耳がじくじくしたり痛くなったりします。耳鏡で専門医が診ればすぐ診断はつきます。中耳・内耳疾患の除外のため骨導聴力測定を含めた聴力検査を行うこともあります(単にきこえの程度を測っているわけではありません)。

抗菌用の点耳薬が第1選択薬です。炎症が広がっている場合は抗菌薬の内服が有効です。点耳で耳閉塞感は当然出ます(薬の副作用ではありません)。当院では医薬分業をしています。薬の不明点は薬局の薬剤師に遠慮なく相談しましょう。

・鼻出血

鼻血を出す方(子供さんに多いです)いませんか?問診をしながら急いで出血点を探し、止血します。鼻水や血の塊で出血点が不明の場合、出血し易い部位を避けてそれらを吸い出して出血点を特定します。原因に即した治療法を選択すると早く良くなります。

気になる方は診察を受けることをお勧めします。

・Bスポット療法

上咽頭に口から咽頭捲綿子で塩化亜鉛溶液を塗る治療法です。上咽頭は鼻の奥にあり、のどの一番上にあります。7~10日に1回、計15~20回通院。薬でひりひりとした痛みが出ます。痛みが強い方が効き目も強く出る傾向にあります。後鼻漏、鼻の奥やのどの違和感が改善(個人差あり)。病巣感染症(皮膚病・腎臓病等)、コロナ後遺症(慢性上咽頭炎等)にも効果的との報告もあります。ただし、精神病や発熱等の急性疾患のある方には遠方からお出でであっても行えません。

・花粉症

春にはスギ・ヒノキ、夏にはカモガヤ、秋~冬にはブタクサ・ヨモギなどの花粉が飛びます。 

花粉症の症状は多様なためひとりひとりに合った治療を患者様の負担の少ないやり方で実践しています。

・舌下免疫療法

5歳以上の方にアレルギー根本治療の舌下免疫療法(スギ・ダニ)を行っております。

・いびき、睡眠時無呼吸症

検査・治療を行っております。他院からの経鼻CPAP治療の引き継ぎもお受けしています。

いびき、日中眠い、寝つけない、夜間や早朝に目が覚める、だるさ、気力や集中力の低下、肥満傾向など1つでもある方はお気軽にご相談下さい。

・かぜ

耳・鼻・のどの悪い方の多くは、患部に特化した専門的治療で早く快方に向かいます。

細菌感染が悪化した場合には抗菌剤の点滴も有効です(点滴用ベッドで受けられます)。

鼻水・鼻詰まりで知らない間に ちくのう症(副鼻腔炎)や中耳炎になっている事もあります。

何となく耳・鼻・のど等の調子が良くないなと思ったら早めにご相談下さい。

・マイコプラズマ感染症

せき・たん・発熱に伴って肺炎になることも多い感染症で今年多いです。当院でもマイコプラズマ感染症の検査・治療をしています。但し、もしも夜間や休日に容体が急変したら救急病院を受診しましょう。

・RSウイルス感染症

主に冬季に流行し、上気道炎や細気管支炎を発症する感染症です。誰でも生涯に何度でも感染します。咳や痰がらみ等が強く出ることが多く、乳幼児・免疫が低下した方・高齢者では重篤化する場合があります。ウイルス検査陽性が診断の決め手になります。

Q)鼻詰まりがひどくて夜も寝られない子供にはどうしたら良いのでしょうか。

A)子供の場合特に病気らしい症状もみられず熱もなく遊び回るのに、鼻詰まりだけ治らないということがよくあります。

鼻詰まりを家庭では治せないことも多いようです。粘っこい鼻水が固まるように鼻の奥にたまったら、薬だけでは溶かせませんし家では十分にとれません。市販鼻水吸い器も使い過ぎるとついつい鼻の奥に押し込んで鼻粘膜を痛めてしまうし、何より鼻水が粘っていたら容易には吸い取れません。だからといって放置すると鼻炎や副鼻腔炎から滲出性中耳炎など慢性化しやすい病気になることも心配されます。

ではどうしたら良いのでしょうか。鼻の中の状態を診ながら鼻水を排出しやすくする処置をした上で、鼻水を耳鼻咽喉科専用機械で吸引するとかなり効果があります。もし2~3歳以上で可能ならネブライザーという吸入器で鼻に薬を吹き付けるとより鼻粘膜がきれいに修復されます。場合によっては薬も出しますが薬だけに頼ることはありません。一度吸引して帰宅すると鼻水がやや水っぽくなって出しやすくなる利点もあります。

一度鼻水と耳あかがあれば取ってもらおうかという位の軽い気持ちで当院を受診して、まず吸引だけでもされてはいかがでしょうか。

・難聴・耳鳴・めまい・補聴器

内服・点滴治療や浮遊耳石置換法(めまいのリハビリ)なども行っております。

DPOAE(自動で聴力を測る装置)で新生児聴覚検査可能。幼児、障害や認知症のある方、健診で難聴疑いの方も検査できます。

補聴器相談を第2・第4木曜日に行っています。まず通常の外来を受診して頂き聞こえの検査などを先にいたします。

・日帰り手術

毎日行っています。鼻の調子が悪い方やおでき等が気になる方、すっきりと解消しましょう。

・(よくある質問)アレルギー性鼻炎や花粉症に対する日帰り手術について簡単に教えてください。

Q1)対象は?  

A)アレルギー性鼻炎や花粉症で鼻詰まりが強く、薬の効果が乏しい方です。

Q2)手術時期は?  

A)12月まで。もし1月以降に手術すると、手術後に鼻が詰まる時期と春の花粉症の時期が重なり、かえって鼻詰まりがひどくなってしまうためです。

Q3)方法は?  

A)鼻に麻酔をしてから高周波、薬液、レーザーなどで鼻粘膜を焼いて小さくします。

Q4)効果は?  

A)鼻詰まりが解消されます。鼻粘膜は再生するので、生涯にわたって症状を抑えることはできません。高周波、薬液、レーザーのどれを用いても効果に大差はありません。

Q5)費用はレーザーを使うと高くなる?  

A)はい。効果に大差はありませんが費用は1.6倍になります。当院ではレーザーを用いませんのでご負担は増えません。

Q6)その他知っておくと良いことは?  

A)民間の医療保険で日帰り手術がカバーされていましたら書類をお持ちください。血液検査を受けていましたらその結果をお持ちください(手術前検査を省略でき、その日に手術可能かもしれません)。まずは診察を受けてみましょう。手術が必要かどうか、受けられるかどうかを説明します。

・予防接種など

フルミスト(経鼻インフルエンザワクチン)

フルミストは、鼻の中にスプレーするタイプの新しいインフルエンザワクチンです。2歳以上19歳未満の方が対象で全員1回接種です。1回税込8500円です。名古屋市の無料クーポン(小6、中3、高3年齢相当の方)や一部の企業からの補助券は対象外です。生ワクチンですので効果持続期間も長く抗体は6ヵ月以上維持できるようです。

卵アレルギーやゼラチンアレルギーがある方、免疫不全または免疫不全の人と接触する機会がある方、副腎皮質ホルモン剤・免疫抑制剤・アスピリンで治療中の方には接種できません。

お子様さまにとっては従来の注射とは異なり痛くないので、うってつけのワクチンです。ただ、鼻にスプレーするため、鼻汁が沢山でていたり詰まっていたりすると効果が落ちてしまいますので、鼻の治療をしてからにしましょう。

Q)新型コロナワクチンと他のワクチンとの同時接種は可能ですか?

A)可能(医師が特に必要と認めた場合)ですが、副作用を考えると別の日にしたほうが無難です。 また、他のワクチンとの接種間隔に制限はありません。

 ワクチンを打ち忘れていませんか?母子手帳を持って当院を受診しましょう。

 打ち忘れているワクチンがあれば在庫確認の上その日に打つことができます。

・定期予防接種(名古屋市または愛知県在住の方)

 BCG、B型肝炎、みずぼうそう(水痘)、ヒブ、肺炎球菌(5歳未満または65才以上)、

 ましん・風しん、日本脳炎、4種混合、2種混合、不活化ポリオ

・任意予防接種(どこの住所でもOK)

 おたふくかぜ、ロタウイルス、肺炎球菌(5歳以上65才未満)、

 帯状疱疹(50歳以上)、ましん・風しん、インフルエンザ

・抗体検査(名古屋市在住の方)

 風しん検査

 胃がんリスク検査40歳以上59歳以下(年度末時点の年齢)

 ピロリ菌検査20歳以上39歳以下(年度末時点の年齢)

・健康診断(健診)

・耳:聴力(一般・精密)、内視鏡、中耳圧、鼓膜、めまい検査など。

・鼻・のど:内視鏡、アレルギー、細菌(一般・性感染症)、レントゲン検査など。

・一般:血液検査、各種抗体検査、簡易心電図など。

・名古屋市健診:特定健診、もの忘れ検診(65才以上無料)、前立腺がん大腸がん検診(両方とも70才以上無料)、新生児聴覚検査